紺野あさ美は「清と性(もしくは聖と俗)」の間で揺らぐ少女

この記事からは、こんこんとマコの二人に分けて、もう少し深く語っていこうと思います。まずは、私の中で推し順のより高い*1こんこんについて。

まず初めに、一つ前の記事で述べた「『アロハロ紺野あさ美写真集』を見て私が『終わりの始まり』を感じた」、その根拠を述べていきたいと思う訳ですが、それを語る為には、やはり比較対象として『ASAMI KONNO』*2『なつふく』*3アライテツヤ撮影二部作について、そのどこが魅力的だったのかを振り返るところから始めなければいけないでしょう。

…でですね、この問題については、「紺野あさ美」という被写体の持つ特徴が何であるかという事も含めて、それぞれの発売時期の前後を中心に、id:WINSさんと二人っきりで、彼の主宰するクローズドな掲示板サイトで繰り返し語り合ってきていたんですね。そして、『なつふく』の発売直後のやりとりの最後に於ける彼の発言で、その時点での一応の結論というか総括がなされていた(そして、私の側でそれ以上付け加えるべき点がなかったが故に黙り込んでしまった^^;*4)ものですから、まずはその発言を引用する事にしたいと思います。

> 性(sexual)的な路線と清(pure)的な路線の間の振り幅は1stよりあえて狭めていると思われるのに、この1年間の本人のココロとカラダの成長故にやっぱりどこかそこはかとなく”エッチ”な雰囲気が滲み出てこざるを得ないというのが、写真集まにあ的には面白かった&興味深かったですね。

聖と俗のドラマツルギーですな、紺野という少女の身体はそのまま。

セクシュアリティアガペーを見ようとする処女的崇拝ってのは、それ自体が大きな矛盾を孕んでいるわけで、そのことに気が付けば気が付くほど少女の身体という架空のpureを追い求めてしまう。
簡単に言えばアイドルらしい笑顔や仕草、コメントのことを指すのだけどね。

それが虚しいことだとか、そういうレヴェルではなくて。
そもそも聖とされるものには「実在が疑わしい」と感じるような裏切り(背反・背徳)が潜んでいるものだからね。
これは我々が俗に生きてしまっているオトナでありオトコだから悲しくも敏感になるのだろうけど。

平たく言えば、紺野って聖と俗の作劇法に長けた肉体をしているんだよ。
これは1stを見て、いろいろ文章を書いてみて結局「紺野ってもしかしたらエッチなのかもしれない、でもそれを想像すると誰よりも首を縦に振る俗な彼女と首を横に振る聖な彼女がいるぅ〜」って(笑)

振り幅って言葉をあなたが使っているけど、まさにそんな「振り子」のように双方の極端にグイグイ引っ張られてね。
もちろんその振り子は、いつかは定点で止まってしまうのだけど。
その時こそ、聖も俗もありゃしない逞しいオトナになったときなのだろうけどねぇ。

> 「紺野あさ美は”講談社系(もしくはデラマガ/ORE系)アイドル”の21世紀向け復刻版である…のかもしれない」といったところかな(笑)。

OREの表紙キャッチフレーズってあったじゃない、アレですよ、あの「架空さ」「疑わしさ」ほど聖性への賛美はないんだよなぁ。
結局16,7歳の少女をキャッチコピーするならそうなるしかないのだろうけど。
特に紺野はそれが似合うんだよ、紺野ヲタの心境と共に(笑)

…いやあ、今改めて読み返しても見事に言い尽くされているよなあと思わずため息をついてしまうし、しかも実はこの後に、

まぁ自分的結論は、もどかしくて推しにはならないだろうなーってところなんだけどね。

とまで容赦なく言い捨てられちゃっているんですが(^^;)>id:WINSさん。

これは本題と離れた余談になってしまいますが、彼とは(一時の断絶を挟んで)かれこれ十年近いお付き合いになるのだけど、この鋭さにはいつも圧倒されてしまうし、こちらが振った難しい問いかけに対して、こちらの想像/期待を大きく超えた答えを(それも短時間にサクッと)返してくるので、問いを発したこちらの方がびびってしまう事もしょっちゅうですから。でも、だからこそ議論/分析をぶつけ合う相手としては、もの凄く信頼出来る訳ですけどね*5

…と、ここから先については、書き始めてみたら当初の予想を超えて長くなりそうな事が判明したので(^^;)*6明日以降に回します。

*1:娘。の現役メンバーの中では一推しですし、ハロプロ全体で言えば現在はヤグ・ごっちんに次ぐ三番手ぐらいに位置づけられますね。もっとも、後で述べる様に「アロハロ!」写真集を見るまでは二番手だった訳ですが…(^^;)。

*2:

紺野あさ美写真集 「ASAMI KONNO」

紺野あさ美写真集 「ASAMI KONNO」

*3:

紺野あさ美写真集(DVD付)「なつふく」

紺野あさ美写真集(DVD付)「なつふく」

*4:私がそういう態度を取ってしまった事に関しては、後々になるまで彼から責められました(汗笑)。

*5:そうでなくてもこちらが返事に困る様な、行間を読めない&短絡的・感情的・幼児的な反応を返してくる人が多すぎるインターネット上でのやり取りなので、こういう嬉しい疲れ方を出来る相手は、ほんと貴重です(^^;)。

*6:一応構成みたいなものは立てた上で始めているのですが、それに忠実に進めたとしても終わるまでに何日かかるか分からなくなってきました(爆死)。