「自分的(ハロ)楽曲大賞」をあたしも選んでみる(^^;)

ケロッグさんの楽曲大賞へのトラバレスも兼ねて、私も今年の「自分的(ハロ)楽曲大賞」を決めてみようかと思います。

1位 青空がいつまでも続くような未来であれ!モーニング娘。
2位 Ambitious!野心的でいいじゃん(モーニング娘。
3位 キラキラ冬のシャイニーG(田中れいな
4位 砂を噛むように…NAMIDA松浦亜弥
5位 メロディーズ(GAM) 

参考までに、惜しくも選外となった候補曲たちは、

歩いてる(モーニング娘。
ガラスのパンプス後藤真希
恋☆カナ月島きらり staring 久住小春(モーニング娘。))
バラライカ月島きらり staring 久住小春(モーニング娘。))
笑っちゃおうよ BOYFRIENDBerryz工房

といったところがあげられるでしょうか。

今回とにかく大番狂わせというか下克上というか、12月になってどーんと割り込んできたのが3位の最新ミニアルバム収録のれいなソロ曲です。3rdソロ写真集「少女R」といい、これといい、れいなにだってさゆやえりりんとはまた違った「かわいらしさ」があるって事を作品を通じて見せつけてくれましたね。この路線、未だ「シャボン玉」&あぁ!ショックから覚める事の出来ない(その夢の続きだけをただ何も考えず求め続ける)他のれいな推しがなんと言おうとも、私は全面的に支持します。こういう「田中れいな」だって、存在していい筈なんですよ、きっと。

そして4位は今年二十歳の松浦亜弥が、あくまで自分が成りたかったのは<歌手>なのであって、求められるまま何でもこなす<アイドル>などではない、という思いを踏まえて、歌手としての更なる成長を遂げるべく戦った(と敢えて書きます)、その最初の一歩となったバラードの佳作です。シングルリリース当時の雑誌(確か今は亡き「Girl Pop」誌だったと記憶してますが)の本人のインタビューで、既にWや美勇伝に楽曲を提供していた森村メラ(作詞)ジョーイ・カルボーン(作曲)の作家チームに対して「こういうテーマの曲を」と事細かに指示しながら、「この曲を一体誰が歌う事になるのか」という情報だけは敢えて最後まで伏せるという形でスタッフに楽曲作りを進めて貰いました…といった趣旨の話をしているのを読んで、

「あー、いとも器用に何でもこなしている様に見えた彼女だけど、今この瞬間にほんとうに欲しかったものを手に入れる為には、こんな手練手管を使わねばならない程に、これまでの『アイドル・あやや』のイメージは重く煩わしいものになっていたんだ」

と今さらながら初めて気付かされたのです。この事は、それまで「これだけ才能に恵まれているし、肝心なところでも事務所に大切に守られているくせに、その『選ばれし者の果たすべき責務』を全力で果たそうとはしていない」事に苛立ちを覚えながら、「認めてはいるけど、推しにはならない/なれないよ」と醒めた視線で見守ってきた私にしてみれば、彼女に対して、初めて心の底から応援したいと思わせたのでした。近場に来てくれなかった事もあって、コンサートについては生は勿論映像でも体験出来なかったけど、それを踏まえて今年の彼女の戦いの総括として出されたバンドサウントによるセルフカバーアルバム『Naked Songs』は、私に取って彼女のアルバムとしては初めてレンタル聴きor中古品ではなく新品で入手し所有する1枚となりました。

一方5位に選んだのは、その松浦亜弥が、個人としての戦いを続けるその傍らで、もう少し気軽で楽しいスタンスで取り組める存在として、親友である藤本美貴と組んだユニットの2枚のシングル/(リミックスを除いた)3曲の楽曲の中から、一番のお気に入りであった「メロディーズ」です。間接的だけどその分聞き手についついイケない想像をさせちゃうフレーズに満ちた歌詞にあのPVと、実にエロい世界が展開されている訳ですが、一見薄っぺらく聞こえるけどしっかり考えて作られているバックトラック(大久保薫さんグッドジョブ!です)と、何より二人の絶妙なボーカル&コーラスワークがこの曲の真の魅力でしょう。

…といった、それぞれに異なる、でも強力な魅力を放つ3曲を以てしても、1位と2位に挙げた2曲の座は私の中で揺るぐ事はなかった訳で。見事に煽られてこんこん娘。卒業のその日まで私を走らせ続けた2006年の梅雨時から初夏にかけての思い出と共に、この2曲は心の中でいつまでも大切に輝き続ける事でしょう。